前回の記事まで治療院のコンセプト、立地ごとの特徴を紹介してきました。
それによって誰にどんな価値を提供するのか、この立地がいいかななどのイメージがより具体的になってきたかと思います。
そうなっていれば、あと物件を決めるだけですね。
そこでシリーズ最後となる今回は具体的な物件を選ぶ際のポイントを紹介します。
 
 
 
・物件を選ぶときは理想と現実の両方を考えよう。
具体的な物件を選ぶとき、「こんな雰囲気がいいなぁ」、「こういうものを置くスペースが欲しいなぁ」など理想が先走ってしまいがちです。
もちろん理想を考えることは間違いではありません。
しかし、理想だけを追求しすぎてしまうと苦しくなるのは、あなただけではなく、そこに来る患者さんも含まれます。
例えば、理想の空間を実現できる物件はここが最適だけど、近くに駐車場がない、ということになれば、不便に感じてしまうのは患者さんの方です。
これ以外にも費用面や他の医療機関との関係など現実的なところを考えなければなりません。
具体的には、以下のようなものが挙げられます。
 
家賃や管理費などお金の負担がかかりすぎない物件かどうか?
患者さんが視認しやすい場所なのかどうか?
駐車場や駐輪場が確保できるかどうか?
近隣に医療機関や他の治療院があるかどうか?
患者さんが通院するのに便利なのかどうか?
近隣住民の方に受け入れられるかどうか?
 
このような現実的なところを含めて、理想を追求してみてください。
 
いかがでしたか?
全4回わたって鍼灸院開業のための立地選びのポイントを紹介してきました。立地は鍼灸院の開業にとって最も大切なことの一つです。しっかりと計画を練って選びましょう。