前回は、鍼灸院のマーケティング戦略フレームワーク「SWOT分析」についてお話しました。
おさらいですが、SWOT分析というのは、
「Strength（強み）」
「Weakness（弱み）」
「Opportunity(機会)」
「Threat（脅威）」
の頭文字から命名されたものでした。
そして、SWOT分析からよい戦略目標を導き出すためには、強み、弱み、機会、脅威を組み合わせて解釈することが大切だったわけです。
しかし、「解釈」するためには、「事実」が必要になりますよね。
そこで、その事実を収集するための有効なツール「PEST分析」があるのです。
■「Politics(政治)」 ■「Economy(経済)」
■「Society(社会)」 ■「Technology(技術)」
PEST分析というのは、「Politics(政治)」、「Economy(経済)」、「Society(社会)」、「Technology(技術)」の4つの頭文字から命名されたものです。
鍼灸院業界では常に世の中全体の変化（外部環境）に大きく影響しています。
この外部環境を4つに分けて分析することをPEST分析というのです。
Politics(政治)→規制する法律や政治
Economy(経済)→経済水準や所得の変化
Society(社会)→人口動態、価値観、流行
Technology(技術)→影響を与える技術
・外部環境を「脅威」であると同時に「機会」と解釈することができる！？
マーケティングというものは、
患者ニーズへの適合と優位を築き、環境適合することなのです。
そのため、この外部環境を「脅威」であると同時に「機会」と解釈することができると言えます。
例えば、人口動態、価値観、流行などの社会の分野で変化があったとします。
そして、その変化が競合院と差別化できるものだとすると、機会（チャンス）です。
ほかにも、技術分野で変化があったとき、最新機器が作られるかもしれません。
それは、自院にとって、チャンスと解釈するのか、あるいは、脅威とみなすのか分析するのです。
いかがでしょうか。
外部環境を4つに分けて分析する「PEST分析」を使用して、事実を収集し、SWOT分析でその事実を解釈すると、よい戦略目標を導き出すことができるのです。
次回も事実収集フレームワークである「3C分析」についてお話したいと思います。
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