競合との競争が激しい鍼灸院・整骨院でいかに経営を成功させるかお悩みの経営者の方は多いのではないでしょうか?
 
 
そんな経営者の方々は、3つの基本戦略というものをご存知ですか?
 
競合が多い中で競争優位性を確立させるにはこの3つの基本戦略を意識することが重要です。
 
 
そこで、いまから3つの基本戦略とその背景をご説明いたします。
 
 
 
 
■そもそも競争戦略とは
競争戦略とは、業界内で防衛可能な地位をつくり、5つの競争要因(ファイブフォース)にうまく対処して、企業の投資収益を大きくするためのアクションのことです。
 
5つの競争要因は「競合業者」「新規参入者」「代替品」「供給業者」「顧客」のことを指します。
 
5つの競争要因の内、何が一番大きな影響を及ぼしているのかを知ることで、企業が直面する機会と脅威を知れます。
 
鍼灸・整骨院業界であれば、「競合業者」(顧客数に対して医院が多い)と「新規参入者」(参入障壁が低く、新規開業しやすい)の2つが大きな影響を及ぼしているでしょう。
 
これら競争要因に対処するためには、他社より魅力ある特定のポジションを構築する必要性があります。
 
そのために考える競争戦略の基本が3つの基本戦略です。
 
 
 
■3つの基本戦略とは
3つの基本戦略とは、
「コストリーダーシップ戦略(価格戦略)」
「差別化戦略(付加価値戦略)」
「集中戦略(差別化集中戦略、コスト集中戦略)」のことです。
 
 
この3つは「競争優位のタイプ(コストか特異性か)」と「戦略ターゲットのタイプ(業界全体か特定の分野か)」という2軸のマトリクス上に表せます。
 
 
 
・コストの優位×業界全体=コストリーダーシップ戦略
これは、どの競合他者よりもコストの面で優位に立つことでリーダーシップを取る戦略です。
これを実現するには、例えばバリューチェーンを見直し、どこでコスト削減ができるかを検討すること、規模の経済・経験曲線を働かせることがあります。
 
注意が必要なのは、単に安売りすることではなく、ローコスト・オペレーションで安くても利益が出る仕組みをつくることがこの戦略だということです。
 
 
 
・特異性の優位×業界全体=差別化戦略
これは、他社にはない自社だけの強みであり、顧客が価値を感じる部分を売り出す戦略です。
 
差別化できる価値というのは、簡単に言えば、その価値に顧客が希少性を感じ、また他社にその価値提供が模倣困難であるものです。
 
 
 
・特定の分野=集中戦略
集中戦略は、企業の資源を特定のターゲット、製品、流通、地域などへ集中的に投下することです。
 
そうすることで少ない経営資源でも効率の良い戦略の実行が可能になります。
 
集中戦略の中で、コストと特異性のどちらで優位に立つかで戦略が分化します。
 
徹底したコスト削減を行うなら、コスト集中戦略に、特定の製品やサービスに対して徹底した差別化を図るなら、差別化集中戦略になります。
 
中小企業の場合、経営資源が乏しい上にマーケットが広い場合が多いので、集中戦略の中でも上のいずれかを選ぶ必要があります。
 
 
いかがでしたか?
 
今回紹介した戦略はあくまで基本の戦略ですが、基本を押さえることで方向性が明確になります。
 
院の経営戦略を明確にして、事業を軌道に乗せてください!
 
 
最後までご覧頂きありがとうございました。
 
今後ともメイプル名古屋を宜しくお願い致します!^-^
 
 
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