都市部では鍼灸・整骨院が乱立する時代。
医院の経営に苦しんでいる経営者の方はいらっしゃるのではないでしょうか。
 
適切に経営するためには、現状の分析とそこからどのような対処を導くかが重要です。
 
そこで、ここでは「TOWS」というマーケティングで使われるフレームワークを用いて、医院の経営について考えてみましょう。
 
 
 
■TOWSとは
TOWS」とは、内部要因メリット(長所)・デメリット(短所)外部環境メリット(機会)・デメリット(脅威)をどのように掛け合わせて課題を解決するかというフレームワークです。
 
それぞれのアルファベットは、“Threat(脅威)”, “Opportunity(機会)”, “Weakness(短所)”, “Strength(長所)”という英語の頭文字から来ています。
似たようなフレームワークに「SWOT」というものがありますが、こちらは4つの要素を分析するところまでで、どのようにアプローチするかということまでは意図していません。
 
 
 
■TOWSの4つのアプローチ
長所・短所・機会・脅威という4つの要素を掛け合わせると、以下の4つのアプローチがあります。
 
1. 長所×機会(強み×強み)
2. 長所×脅威(強み×弱み)
3. 短所×機会(弱み×強み)
4. 短所×脅威(弱み×弱み)
 
 
このうち、強みを最大化し、弱みを最小化することで、得られる結果が最も大きくなるということです。
 
 
現在の施策がうまくいっていない場合、TOWSによって、現在はどういうアプローチなのか、今のアプローチ以外に可能な方法はないかと分析しやすくなります。また、経営に影響を与える要因の考え漏れも防ぐことが出来ます。
 
 
■TOWS分析をする際に注意するべき点
TOWSで分析をする場合に一番気を付けるべき点は、TOWSが自動的に戦略を導いてくれるわけではないということです。
TOWSによって冷静に・客観的に分析することが可能になるので、今まで見えてこなかった方法を見つけられる可能性はあります。
 
しかし、4つのアプローチは一つが特別優れているわけではなく、すべてのアプローチが有望なのです。
 
ただ、長所・短所・機会・脅威という4つの要素がそれぞれ変化しやすいか(させやすいか)によって、あるアプローチが妥当そうだと判断することはできるかもしれません。
 
例えば、製造業において、原油価格の高騰が現在の脅威であったとしても、価格安になる見通しが立っているならば、「長所×短所」や「機会×短所」というアプローチに分がありそうです。
 
いかがでしたか?
ここで最も伝えたいのは、現状を客観的に把握することと、方法はひとつではないということです。
 
院のことを最もよく知っている経営者であればこそ、適切な分析が出来ます。
 
最後までご覧頂きありがとうございます!
 
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