PPMとはプロダクト・ポートフォリオ・マネジメントの略でボストン・コンサルティング・グループが提唱したビジネスフレームワークです。
 
 
企業の独立した事業において利益の出しやすさ、投資の必要性などを分析し、限りある資源をどこに投資するか意思決定する際に用いられていました。
 
 
元々は、大企業が用いていたフレームワークですが、中小企業・個人店であっても応用は可能ですのでご紹介します!
 
 
 
1 PPMのやり方
下から横方向に市場におけるシェアの軸、上方向に市場成長率の軸という軸を完成させます。
 
横方向の軸には市場におけるシェアを左が低く、右が高くなるうようにし、縦方向の軸には市場成長率を下が低く、上が高くなるように設定します。
 
その中に自社の事業をプロットしていき、どの段階にあるか確認します。
 
 
・金の生る木(市場成長率:低 シェア:高)
市場拡大を見込めないために、資金を追加することが不要で、シェアの高さから継続的に売り上げと利益を確保することができます。
 
 
 
・花形商品(市場成長率:高 シェア:高)
成長率、シェア共に高いため、売り上げ・利益を多く獲得できます。
 
このマーケットでは競合他社が多く存在しているため、シェアの保持と拡大のために、継続して資金を投入する必要があります。
 
シェアを維持できていれば、いずれ金のなる木に進化します。
 
 
・問題児 (市場成長率:高 シェア:低)
市場の成長率は高いが、シェアが低い事業のことで将来的に花形商品に進化する可能性があります。
 
このマーケットにある事業には、シェア拡大のために多額の投資が必要となります。
 
成長率が下がると負け犬となってしまうため、投資判断が難しくなります。
 
 
・負け犬(市場成長率:低 シェア:低)
市場の成長もシェアの拡大も望めない事業のことです。
 
今後売り上げと利益が上がる可能性が低いため、撤退を検討する必要があります。
 
 
 
 
2 とるべき戦略は?
・維持戦略
主に金のなる木、花形商品で利用する戦略です。
 
売り上げの安定のために、投資を行います。
・収穫戦略
金のなる木、問題児、負け犬で利用することがある戦略です。
 
投資を行わず、利益を獲得しに行くもので、今後の成長に関しては考えません。
 
 
・拡大戦略
問題児で利用する戦略です。問題児に大した投資を積極的に行い、花形商品に進化させます。
 
 
・撤退戦略
問題児や負け犬で利用する戦略です。事業をやめましょう。
 
 
以上、PPMについてご紹介しました!
自社の商品や事業がどの段階にあるのか確認することで今後の意志判断がしやすくなりますよ。
 
 
最後までご覧頂きありがとうございます。
 
今後ともメイプル名古屋を宜しくお願い致します 😛
 
 
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