鍼灸院・接骨院の経営でお悩みの皆さん!
経営では考慮しなければならない点がたくさんあって、何から手を付けたらいいのかわからない、という状況に陥ることがありますよね。
そんな皆さんに今回は経営判断を手助けするSWOT分析についてご紹介します!
1 SWOT分析って?
SWOT分析は3C分析と並ぶ、企業や事業を分析するためのフレームワークです。
そもそもはアメリカのコンサルティング会社が、クライアントの企業を分析するために使い始めました。
現在は、大企業ばかりでなく、個人経営のお店も使用しているほど、世界に浸透しています。
2 使い方
SWOTとは、強み(STRENGTH)、弱み(WEAKNESS)、機会(OPOTUNITY)、脅威(THREAD)を略したものです。
強みと弱みを内部環境、機会と脅威を外部環境と呼んでいます。
例えば、接骨院でしたら強みは「手ごろな価格のサービス」、弱みは「知名度・ブランド力の弱さ」、機会は「景気の回復による一人当たり利益率の増加」、脅威は「大手の地域参入」などが挙げられるでしょうか。
一つの項目当たり、4,5個書き出してみてください。
大事なのは前にご紹介したMECE(モレなくダブりなく)ということです。
弱みと脅威に同じようなことを書かないようにしましょう。
3 クロスSWOT分析
ここまで紹介したSWOT分析では、自分の会社の状況を整理しただけで終わっています。その分析を基にこれから売り上げを拡大する仮説を探っていきます。
内部環境と外部環境を掛け合わせて、答えるべき問いを探っていきましょう。
・強み×機会 強みを生かして機会をどのように勝ち取る?
・強み×脅威 強みを生かして脅威をどう乗り越える?
・弱み×機会 弱みを補強して機会を掴むための方策は?
・弱み×脅威 弱みから最悪のシナリオを避けるためにはどうしたらいい?
ビジネスの世界では、強み×機会の方策が一番売り上げに関わります。
4 方策例
・手ごろな価格を生かして1回の施術で、何パターンものメニューを提供し、顧客単価を上げる(強み×機会)
・大手の不得意な地域に限定して、集中的にビラやマーケティングを行い、知名度を上げる(弱み×脅威)
・大手の価格と自分の接骨院の価格差を全面的に押し出したマーケティング・接客に乗り出す(強み×脅威)
SWOT分析は3C分析と並び、ビジネスの場では一番使われているフレームワークです。
少し、単純すぎないか?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、これは算数で言う所の四則演算です。
これからも一歩ずつフレームワークを学んで、難問に挑戦できるようになりましょう。
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