目次
新型コロナウイルスで一変した消毒事情
新型コロナウイルスによって日本、そして世界中が大混乱に陥りました。
その中でも医療機関や鍼灸院・接骨院に欠かすことの出来ない「消毒用エタノール」。
新型コロナウイルスの発生初期から今までのアルコール事情について振り返ります。
また、今後の供給予測や現在安定供給できるエタノールについてもご紹介します。
家庭でも、店舗でも、手指消毒用エタノール不足
2020年1月頃から新型コロナウイルスの世界的な拡大により、マスク・消毒用品の需要が急激に高まりました。
それにより、病院・治療院以外にも百貨店、飲食店や美容院などの店舗、そして家庭でも消毒用品が必要になり、入手困難な時期が続きました。
様々な情報のアップデートに振り回される消費者
消毒用エタノールの不足により、衛生用品業界に新規参入する企業がかなり増えました。
また、エタノール以外にもコロナウイルスに有効とされる除菌方法も出現し、本当に有効なのかなど様々な議論がされていきました。
中には正しい使い方でないと危険が生じるものでの被害や、ウイルスの不活化には足りないエタノール濃度の商品を消費者が誤って購入してしまうなど情報に振り回される人も増えました。
医療機関をはじめとする施術者に大打撃
感染予防としての消毒用エタノールの需要はこのコロナ禍からのものですが、
医療機関、鍼灸院、接骨院など患者様の体に施術をする治療家達にとって消毒用品や衛生材料は必要不可欠です。
しかし、弊社も含めた医療機器の販売店にもアルコールが安定して入荷せず、多くのお客様にお待ちいただくこととなりました。
‟施術をしようにも外皮消毒がなければ仕事ができない。”
患者様を抱える治療院の先生方にとっては2月~4月は特に厳しい時期でした。
そんな中、政府も動き出します。
厚生労働省が高濃度エタノール製品の代替品使用を許可
令和2年4月22日、厚生労働省はこのような案内を出しました。
手指消毒用エタノールの供給が不足していることから、医療機関等において、やむを得ない場合に限り、高濃度エタノール製品を手指消毒用エタノールの代替品として用いることは差し支えないこと。
ここでいう高濃度エタノール製品とはいったいどんな製品のことを指すのでしょうか。
高濃度エタノール製品とは?
厚生労働省は今回の特例に該当する高濃度エタノール製品について次のように定義しています。
(ア)エタノール濃度が原則70~83vol%の範囲内であること(消毒効果が十分に得られるよう、より高濃度のものは精製水等で同範囲に薄めて使用すること。なお、新型コロナウイルスに対して、60vol%台のエタノールによる消毒でも一定の有効性があると考えられる報告等があることを踏まえ、70vol%以上のエタノールが入手困難な場合には、手指消毒用として、60%台のエタノールを使用しても差し支えないこと。)。
(イ)含有成分に、メタノールが含まれないものであること
つまり、正規の消毒用エタノール製品が入手できない場合は、エタノール濃度が70~83 度あって国の許可を得ている製品であれば、代替品として使ってもいいですよ。ということです。
これにより、消毒用エタノールのメーカーは必要な医療機関や販売店、行政に対して納品をすることができ、酒造メーカーはその技術を今必要な「手指消毒用エタノール」として市場に出すことができるようになりました。
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消毒用エタノールMIX 500ml 10本セット
グループ院など多数店舗がある治療院様に大変オススメです。
消毒用品は一時期に比べると少しずつ入荷するようになってきました。
まだまだこれまで通りの販売ができるようになるのは先ですが、
供給の安定性のある高濃度エタノールも必要に応じて使い分けていきましょう。