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おすすめの小児鍼(しょうにしん/しょうにはり)
メイプル名古屋がお勧めする小児鍼はこちらになります。
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小児鍼(しょうにしん/しょうにはり)とは?
小児鍼とは、生後1週間頃より小児期に至る期間に施す鍼治療のことです。
ざっくり言うと「子供用のはり治療」です。
小児期っていくつくらいまででしょうか。小学生くらいまで?
一般的には生後1週間ごろから思春期=15歳くらいまでのことを指すようです。中学生も小児なんですね!
ただ、東洋医学の小児鍼は小学校中学年以下ぐらいを対象にするケースもあるようです。
【子どもの発育期区分】
新生児期・・・出生後の4週間
乳児期・・・出生より1年
幼児期・・・小学校入学まで
学童期・・・児童期:小学校在学期間
思春期・・・中学から青年になるまで、あるいは身長の伸びが止まるまで
こんな症状には小児鍼
・疳の虫(かんのむし)・・・”かんが強い”とも言われますが、異常に興奮しやすくなっている状態。
・夜泣き・・・赤ちゃんが夜中に突然目を覚まして激しく泣き出すこと。生後6ヶ月〜1歳半くらいに見られる症状で、はっきりとした原因は不明。
・むずかり・・・漢字で書くと「憤る」。機嫌が悪く、泣いたり拗ねたりすること。
・夜尿症(おねしょ)・・・乳幼児の夜尿は「おねしょ」というが、5歳以降で月1回以上のおねしょが3ヶ月以上続く場合には「夜尿症」と定義。
・アレルギー疾患(小児喘息、鼻炎、花粉症、食物アレルギーなど)
・小児の自律神経障害
・精神興奮状態
・ひきつけ
こんな症状に小児鍼が良いとされています。
お母さんたちにはこういった症状を聞いて「あるある」と頷く方も多いのではないでしょうか。
実はこういった小さなお子さんの困りごとにも小児鍼で改善することがあるんです。
疳の虫についてはまた別で詳しく解説したいです。
小児鍼ってどんな鍼を行うの?子供に鍼を刺すの?
小児鍼は小さな子供用の鍼治療ということはなんとなく分かっていただけたでしょうか。
おそらく「子供に鍼を刺すの・・・?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
『鍼治療=鍼を刺す』というイメージがあるのですが、実は通常の鍼治療と小児鍼の施術内容は異なります。
「小児鍼」は”刺さない鍼”を使います。
例えば、小児鍼ではこんな鍼を使います。(画像クリックで商品ページへ)
なんとなく使い方がイメージできるものもあれば変わった形のものもあります。
子供の施術ということもあり、可愛い形や手で隠しやすい小さいサイズのものなどそれぞれ工夫がされています。
これらはたくさんある小児鍼の中の一つに過ぎません。
小児鍼カテゴリーを見ると本当にたくさんの種類、形、サイズがあることがわかりますね。
小児鍼一覧はコチラ
https://www.maiple-nagoya.com/c/harihanbai/syounihari
小児鍼 どんな施術をするの?
小児鍼は普通の鍼施術と違い、刺さない鍼を使います。
そのため、施術の方法も「刺す」ではなく、
「なでる」や「こする」、「ツンツンする」など様々な方法で優しい刺激を与えることを目的としています。
鍼灸師の先生たちは、症状や状態を見て、どんな刺激をどんな部位に行うかなど判断しています。
小児鍼の施術方法は大きく次の3種類に分けられます。
①接触鍼・・・皮膚に軽く接触させ刺激を与える
②摩擦鍼・・・皮膚面をこすったり摩擦を起こす刺激を与える
③その他の鍼・・・1、2で使用する鍼以外の形のものを使用する。
「そんな軽い刺激で本当に効果があるの?」と思う方もいるかもしれません。
子供だからこそ、刺激にとても敏感です。
皮膚をなでるだけでも自律神経反射が起き、交感神経や副交感神経のバランスを調整してくれます。
疳の虫や夜泣きなど小児に見られる症状は、精神的な不安や自律神経の乱れが大きく影響していると考えられています。
少しの刺激でも敏感な小児期においては十分な反応が得られるのです。(これは大人でも同様に変化はあります)
赤ちゃんが泣くと、お母さんは背中をさすったりポンポンたたいたりしますよね!
当たり前にお母さんが行っている行為は、神経反射の観点からすればとても理にかなった行動なんです。
小児鍼で注意すること
「小児鍼って子供に関するいろんな症状にいいんだ!」
ということはざっくりわかってもらえたでしょうか。
しかし、全ての症状において適応するというわけではありません。
また、適応するとされている症状であっても、やはり専門医、かかりつけ医にもご相談して連携することは必要です。
鍼灸師の先生からも「お医者さんからはなんて言われましたか?」と聞かれることもあります。
これは、小児鍼の施術をしてはいけない、禁忌(きんき)とされる症状もあるからなんです。
患者さんを守ることも鍼灸師の先生は考えて病院への受診を勧めているんですね。
小児鍼の禁忌症とされているものや、不適応症とされているものは次のようなものがあります。
【不適応症例】
・小児腎炎
・中枢神経系疾患
・麻酔性疾患
など
※夜尿症や喘息なども程度によっては専門医に診察が必要です。
【禁忌症】
・脳脊髄疾患
・骨折
・脱水症
・発熱
・自家中毒による引きつけ
など
小児鍼はどこで受けられる?
『小児鍼っていろんな症状にいいんだ!』
『うちの子も同じ悩みがあるから小児鍼を受けてみたい!』
もしここまで読んで小児鍼に興味を持ってそう思ってもらえたなら何よりです!
『でも、小児鍼が受けられる鍼灸院はどう探したらいいの?』
もし今通っている鍼灸院がある場合にはぜひ先生に
「小児鍼って受けられますか?」って聞いてみてください。
メニューになくても施術経験があったり基本知識は鍼灸師の先生方は国家資格取得の勉強で必ずされていますから、意外と対応してくれるかもしれません。
もし鍼灸院に行ったことがない、という方はぜひ、小児鍼をする機会の多い先生にご相談するのをオススメします。
小児鍼は鍼灸師という資格の中で専門性のある施術内容ではないのですが、やはり多くの小児患者をみてきた先生は
「子供の扱いがうまい」、「小児の悩みに関する知識が豊富」、といった利点があります。
どう判断するかというと、「小児鍼を行っていることをHPに記載している鍼灸院」なら間違いないでしょう。
オススメの鍼灸院を教えてください!と聞かれることがあるのですが、私は便利なGoogle先生に教えてもらうことが多いです。
「(地域名) 小児鍼 」で調べてもいいと思いますし、
地域をしぼりすぎても検索にあまり引っかからない場合には
「(都道府県名) 小児鍼 」と検索するのがオススメです。小児鍼に力をいれている鍼灸院を探すことができます!
小児鍼についてまとめ
小児鍼は生後1週間ごろ〜小学校中学年くらいの小児期の子供にする鍼施術のこと。
小児鍼は“刺さない鍼”を使う。
小児鍼は通常の鍼灸治療よりも優しい、軽い刺激。
さする、こする、つんつんする、など刺激の与え方が様々あり、それぞれに名前がある。(接触鍼、摩擦鍼など)
子供は敏感なため、軽い刺激でも十分に反応がある。
どんな小児の症状でも適応しているわけではなく、不適応の症状や禁忌(してはいけない症状)などもある。
鍼灸師は国家資格の勉強の際に必ず小児鍼のことも勉強している。
参考文献など
矢野 忠:『図解 鍼灸療法技術ガイドⅠ』,文光堂,2012
写真AC部
小児鍼で使用する道具は、形状や刺激の与え方などで細か〜く種類分けがされていますので、またこれは次回解説します。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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