エステやクリニック、また接骨院や整体院の施術に欠かせないものといえばマッサージベッド。
お客様に快適に過ごしていただくためには、高品質かつ施術に合ったベッドが欠かせません。
一度買えばなかなか買い替えることのないマッサージベッドですから、選ぶときにはその種類と特徴を理解することが重要です。

この記事では、マッサージベッドの購入前に知っておきたいポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

マッサージベッドの特徴

マッサージベッドとはその名の通り、治療や施術を行う際、お客様に横になっていただくベッドです。一般的なベッドとは違って、マッサージによる圧がかかるため、強度を高めて作られています。商品にもよりますが、平均的な耐荷重は200~500kg。一般的なシングル・セミダブルベッドの耐荷重は80~100kg、ダブルやクイーンベッドでも200kg前後であることから、いかにマッサージベッドの強度が高いかがわかります。

さらにエステやリラクゼーション目的で作られたマッサージベッドは、寝心地の良さや見た目の安心感も重視して設計されています。

そして、マッサージを行う施術者自身が使いやすいと感じられるように作られているところもポイントです。電動で高さを調整できたり、コンパクトで持ち運びができたりと、さまざまな機能を備えたベッドが、市場に出回っています。

マッサージベッドのタイプ

マッサージベッドの種類は多岐にわたり、横になれるシンプルなデザインのものから、複数の機能を備えたものまでが揃っています。ここでは代表的な5つのベッドタイプを紹介します。

フラットタイプ

最もシンプルなタイプが、このフラットタイプです。平坦な施術台が四本の脚で支えられているベンチのようなデザインで、施術がしやすくなっています。

シンプルなデザインでありながら、脚が施術台の中に入っていたり、角が丸くなっていたりと、さりげない工夫が施されているものも。全身施術を行う整体院やマッサージサロンで耐荷重が大きいベッドを使えば、しっかりと圧をかけられます。

【TB-585 外脚DXベッド】商品ページ

【TB-928 H型DXベッド】商品ページ

フェイシャルタイプ

フェイシャルエステやネイル、まつ毛パーマやエクステなど、上半身の施術を行うときにピッタリなのがフェイシャルタイプのマッサージベッド。

一人がけチェアのような形をしたものから、フルフラットになるベッドまで、さまざまなデザインがあります。脚と背もたれの角度を調整できるリクライニング機能付きのものであれば、利用用途を広げられるでしょう。

【TB-537 マイティー2型】商品ページ

【TB-1269 グランドフェイシャル】商品ページ

有孔フラットタイプ

うつぶせで施術を行うことが多いサロンでは、有孔フラットタイプのマッサージベッドが人気です。

マットに穴を開けることで、顔が直に当たっても苦しくならないつくりになっています。有孔部分にはめこめるフタクッションつきのベッドを選ぶと、どのような施術もしやすく、お客様も快適な時間を過ごせるでしょう。他にも、専門的な施術向けに作られたオメガ式有孔や、下肢へのアプローチに優れた長穴有孔などがあり、種類は多彩です。

【TB-908U 有孔DXマッサージベッド】商品ページ

【TB-934 オメガ式DXベッド】商品ページ

リクライニングタイプ

背もたれの角度やベッドの高さを調整できるリクライニングタイプのマッサージベッドは、機能性が高く、需要があります。

ケガや病気で体調がすぐれない人が起き上がりやすいだけではなく、施術者も動きやすくなり、双方にメリットがあります。電動リクライニングベッドは価格が高めですが、力を加えずに高さを調節でき、角度も微調整できるため、より優れた機能性を感じられるでしょう。

【TB-577-01 電動治療チェアー(キャスター付き)】商品ページ

【TB-530-02 GS治療チェアー(アジャスター付き)】商品ページ

電動タイプ

電力でマッサージベッドの昇降ができるタイプは、利便性をグッと高めてくれるものです。操作はフットスイッチや手元リモコンで行うことが多く、静音機能が付いているものや、幅が広く作られているものもあります。価格は20万円以上する商品が多いため、よく比較して慎重に決めましょう。

【TB-897 垂直電動HSタイプ】商品ページ

【TB-1230 電動ウェルター】商品ページ

ウォータータイプ(ウォーターベッド)

競合他社との差別化を行うために、浮遊感を覚えながらゆったりと横になれるウォータータイプを選ぶ人もいます。

リラクゼーション効果を感じやすいだけではなく、圧迫感がないため、血行促進や血液循環の改善が見られることも。整形外科やリハビリ科といったクリニックでよく採用されています。

一方で、定期的に水を交換する必要があり、衛生管理費や水道代などのランニングコストが他のベッドよりも発生しやすい点は理解しておきましょう。

【アクアタイザーQZ-280】商品ページ

ポータブルタイプ

施術スペースが限られている場合や、出張エステ・マッサージを行うのであれば、ポータブルタイプのマッサージベッドが最適です。使用しないときには折りたたんで保管できるため、施術スペースを有効活用できるでしょう。軽量のアルミフレームを使用しているものであれば、持ち運びも苦にはなりません。

そんなポータブルタイプの懸念点と言えば、やはり耐久性。軽量であるため、どうしても一般的なベッドと比べると耐荷重は低めです。また、簡素なポータブルベッドはクッションに厚みがなく、リラクゼーション効果が薄まってしまうことも。リラクゼーションサロンに使用するのであれば、メインのベッドの予備として選ぶと良いでしょう。

【TB-381-01 ローズ60】商品ページ

【TB-1339 アルミトライ】商品ページ

マッサージベッドのサイズについて

マッサージベッドのサイズは高さ、幅、そして長さの3つで決まります。サイズ展開が豊富であるため、かえって決めるのが難しいと感じるかもしれません。そこでここからはマッサージベッドのサイズを決めるときに押さえておきたいポイントを紹介します。

ベッドの高さや幅が適切でないとどうなる?

マッサージやエステなど、提供する施術内容に最適なサイズのベッド選びを心がけましょう。用途やスペースに合わないサイズを選んで無理に施術を続けると、お客様にはもちろん、施術者本人にも大きな負担がかかる可能性があります。

例えばベッドの幅が狭すぎると、お客様が転倒してしまうおそれがありますし、逆に広すぎると力をかけにくく、施術をしにくいというデメリットが施術者側に発生してきます。

また、高さが高すぎるとマッサージなどで力を入れづらくなり、手首などに負担がかかりやすくなるものです。その反面、低すぎるとどうしても施術者は前傾姿勢で施術することになり、腰痛の原因になるでしょう。

長さは、高さや幅に比べるとバリエーションが少ない印象ですが、お客様の平均的な身長や施術所の広さを考慮して、程よい長さのものを選びましょう。

マッサージベッド選びにおいて、サイズは非常に重要なポイントです。実物を確認したり、テーブルなどの代替物を使ってシミュレーションをしたりしながら、慎重に決めていきましょう。高さ調節機能や昇降機能が備わっているベッドを選ぶと、失敗を防ぎやすくなります。

最近では65幅以上のベッドが人気

マッサージベッドの幅は、50cm~80cmの間で設計しているメーカーが多いものです。成人男性の平均的な肩幅は45cm、女性は40cmとされていますので、50cmサイズは体がかろうじて収まる広さになります。成人をターゲットにしているのであれば、もう少し余裕をもって、最低でも60cmの幅のものを確保しましょう。最近は65cm幅以上のベッドのニーズが高く、できる限り広めのベッドでお客様にリラックスしていただきたいと考える方が多いようです。

70cm以上のサイズは、仰向けにもうつぶせにもなるエステやマッサージ施術を行うときにおすすめ。スムーズに寝返りをうてるでしょう。

長さは客層に応じて決めるのが吉

ベッドの長さは170cm、180cm、190cmの3つが一般的です。そのなかでも、真ん中の180cmサイズは選ばれやすい傾向にあります。サイズは施術スペースはもちろん、客層を考えて選ぶと失敗がありません。女性が多いエステサロンであれば、180cmでもほぼ問題はありませんが、スポーツ選手や男性が多い整体院であれば、190cmの長さを選んでおいたほうが良いでしょう。ヘッドレストを取り付けて長さを出すことができるタイプのベッドもあります。

高さは実際に施術して決めるのがおすすめ!

マッサージベッドの高さとは、脚と天板の部分を合わせた長さのこと。指圧や整体など、施術者が上から圧を与えることが多ければ、低めのベッドを選んだほうが施術はしやすいでしょう。反対にリンパや血液を流すような施術が多いエステやマッサージサロンでは、腰を折り曲げずに施術できる、高めのベッドが重宝されます。

現在、市場に出ているマッサージベッドは、膝程度の高さのものから腰の高さのものまで幅広く、何段階かに調整できるものも少なくありません。とはいえ、実際に施術してみなければ使いやすさはわからないものです。購入前にはシミュレーションをしたり、実物を見たりして決めることをおすすめします。専用の継ぎ脚やアジャスター付きのマッサージベッドを選ぶのもひとつの手です。

用途別:マッサージベッドを選ぶポイント

マッサージベッドを選ぶ際には、何よりも施術内容に合ったデザインや機能を優先すべきだと考えられます。施術がしづらいベッドを選ぶと、提供するサービスのクオリティが下がってしまい、お客様に満足していただけないおそれがあるためです。ここからは施術内容別に重視したい、マッサージベッド選びのポイントを紹介します。

フェイシャルエステ向け

リンパマッサージやトリートメント、小顔矯正、パックなど、フェイシャルエステの施術内容は多種多様です。顔は全身の中でも大変デリケートな部位であるため、施術に集中しやすいベッドを選ぶようにしましょう。最も適しているのは、やはりフェイシャルタイプのマッサージベッド。顔の高さを調整できるリクライニング機能付きのものであれば、施術しやすい位置に顔が来るようになり、やさしく丁寧に触れることができるでしょう。

お客様の快適性を重視するのであれば、ヘッドレストやアームレスト付きのものやクッション性が高いもの、リクライニングの静音設計がなされたものがおすすめです。

整体・ボディエステ向け

全身施術を行う整体・ボディエステ用のマッサージベッドは、まず施術台の高さを重視しましょう。上から力を加える施術が多いようでしたら低め、リンパマッサージのように横に流す施術がメインであれば、施術者の腰のあたりまでくる高さのベッドが理想的です。両方の施術を行っているのであれば、高さを調整できるものにしましょう。

全身を預けることになる整体・ボディエステでは、寝心地の良さも大変重要です。呼吸がしやすい有孔タイプのベッドや、5cm以上の厚みがあるクッションを使ったベッドであれば、快適に過ごせるでしょう。

クッションには低反発タイプと高反発タイプの2つがありますが、これも施術内容に合わせて選ぶことをおすすめします。ゆっくり沈んでゆっくり戻る低反発タイプは、1部位に圧力がかかりにくいため、リラックスさせたいエステなどの施術向き。対する高反発タイプは、圧力をかけたい指圧や整体に向いています。

マッサージベッド選びのポイント:お客様の声を聞いてみよう!あったら嬉しい機能

ここまでにさまざまなタイプのベッドを紹介してきましたが、実際にエステやクリニックを利用されているお客様は、マッサージベッドにどのような機能・デザインを求めているのでしょうか。ここからはお客様のリアルボイスを紹介します。

ヒーター機能が欲しい

「マッサージベッドってひんやりしていることが多いですよね。
夏場はそれで良いけれど、冬場は冷たさが気になります。
患者さんが嫌な思いをしないように、ベッドを温めています。」

「エステを受けるときって、基本軽装なのでマッサージベッドの皮のヒヤっとしたのがつらいです。すでに温まっていると、最初からリラックスして施術が受けられます。

寒さ対策としては、マッサージベッドにヒートマットを敷いて対応している施術所が多いようです。寒さをしのぐだけではなく、体を芯から温めて脂肪や筋肉を柔らかくし、血流を促して代謝を上げてくれるため、より高い施術効果を感じやすいといわれています。

クッション性がいいベッド

「ペラペラのクッションだと長時間の施術はつらい」

「エステで施術を受けながら寝ちゃうタイプなので、高級感のあるふかふかベッドだと満足感があります。」

クッションが効いていて、寝心地の良いマッサージベッドを理想のベッドに挙げる人も少なくありません。確かにふかふかのクッションは居心地の良いものですが、体にかけた圧が吸収されてしまい、施術効果が半減することも。前章で紹介したように、あくまで施術の効果を優先して決めるようにしましょう。

広めのサイズのベッドがいい

「狭いベッドでは身体の向きを変えた時に落ちてしまわないか、心配になる」

「寝返りをラクにうてるベッドがいいですね。自分はどちらかと言えば大柄なほうなので…」

やはりベッドの幅は広いほうが良いと考えるお客様が多いようです。あまりに広いと施術時に手が届きにくかったり、施術スペースが圧迫されたりする可能性がありますが、できれば65cm以上の幅は確保したいところです。

マッサージベッドのことならメイプルへ

マッサージベッドにはさまざまな種類があり、施術内容や客層によって最適なものが異なることがわかりました。

施術に欠かせないものだからこそ、多くの商品を比較して慎重に決めたいマッサージベッドを、メイプル名古屋では豊富にそろえております。おかげさまで多くのお客様からご愛顧いただいている商品を、オンラインからご確認いただけますよ。開業やリニューアルをお考えの方はぜひご覧ください。

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