円皮鍼は、アンチエイジングを目的とした美容鍼灸で用いられる鍼の一種です。ほうれい線や顔のたるみ、シワなどの解消といった効果が期待されます。
美容鍼灸は鍼灸院やサロンで行うのが一般ですが、最近では円皮鍼を使用したセルフケアも行われています。使用方法や用途に応じたツボを理解しておくことで、自宅でも十分に効果を実感できるはずです。
本記事では、円皮鍼の入手方法や使い方、美容・小顔効果の期待できるツボなどについて紹介します。
円皮鍼の特徴や効果について
円皮鍼とは、美容鍼灸や鍼灸治療などで使用される「貼る鍼」です。直径1.5cm程度のシールの中央に短く細い鍼が付いており、シール鍼や置き鍼とも呼ばれています。身体の不調を和らげるツボや、痛みのある箇所に貼って使用します。
円皮鍼の特徴は、小さなシールで目立ちにくく痛みが少ないため、身体に貼ったまま生活できる点です。普段通りの生活を送りながらも、効果が持続するのは魅力的です。
シールの中央の針は約0.18mmの太さ、約0.9〜1.6mmの長さと非常に小さく、弱い刺激を継続して与えられます。
また、円皮鍼でツボを刺激することで血行を促進し、筋肉の緊張を緩和します。これにより、肩こりや頭痛はもちろん、自律神経の乱れなど、さまざまな身体の不調を和らげてくれる効果があります。さらに、顔に貼るとシワやたるみの改善、ほうれい線の予防などにも役立つでしょう。
円皮鍼の入手方法について
さまざまな身体の不調に効果があり、痛みが少なくセルフケアにもおすすめの円皮鍼ですが、どこで入手できるのでしょうか?
円皮鍼は、ドラッグストアや通販サイトで手軽に購入できます。購入場所によって取り扱い商品の種類が異なったり、まとめ買いでお得になったりしますので、自分の用途や目的に合わせて購入場所を選択すると良いでしょう。
ドラッグストア
誰でもお手軽に円皮鍼を入手する方法が、ドラックストアでの購入です。鍼灸院に行く機会のない方や、お試しで購入したい方におすすめです。
ただし、ドラッグストアで購入できるのは、鍼を刺さないタイプの円皮鍼です。鍼の代わりに特殊金属などの粒を皮膚に接触させて、刺激を与えます。商品によってシールの大きさが異なりますので、まずは近隣のドラッグストアで取り扱い中の円皮鍼を確認してみましょう。
通販サイト
円皮鍼を入手する方法としては、通販サイトでの購入もあります。インターネットでいつでもどこでも購入可能で、自宅まで届けてもらえます。そのため、仕事で忙しい方やドラックストアへ購入に行くのが手間な方におすすめです。
また、鍼を刺さないタイプだけでなく、鍼を刺すタイプはもちろん、防水加工ありの商品などもあり、ドラッグストアよりも種類が豊富なのが通販サイトの特徴です。商品説明や口コミを参考に、自分の用途に合った円皮鍼を選べることでしょう。
円皮鍼は通販サイトで買うとお得
前述の通り、ドラッグストアに比べて通販サイトの方が種類豊富で、自分に合った円皮鍼を選べるのでおすすめです。それに加えて、円皮鍼は通販サイトで購入するほうがお得な場合があります。
通販サイトでは、大容量の販売やまとめ買いを行うことで、通常よりお得に購入できます。
ここで、鍼灸用品専門店のメイプル名古屋で販売している、お得な商品をいくつか紹介します。
・セイリンの「パイオネックス」
【パイオネックス】商品ページ
商品概要:国内製の鍼メーカーとして信頼度バツグンのセイリンが販売する、人気商品「パイオネックス」です。パイオネックスの鍼先は豪鍼(ごうしん)と同じものを使用しており、素材もステンレスになっています。
商品は個包装になっているので、衛生的に使用できて使い勝手も良いです。長さは0.3mm〜1.5m、太さ(径)0.11mm〜0.20mmと豊富なラインナップで、業界初の1mm以下が販売されています。
価格:通常価格(100本)で1,760円。10箱以上のまとめ買いで1,677円(税込)/箱となり、お得になります。
・ファロスの「ファロス円皮鍼」
【ファロス円皮鍼】商品ページ
商品概要:ファロス独自の二重テープ構造(鍼をテープで挟み込む構造)を採用した、安心・安全の円皮鍼です。テープは通気性が高く、かぶれにくい素材のサージカルテープ(絆創膏)なので、肌に優しく使いやすくなっています。
また、1プレート10本付なので、毎回ゴミが出にくいのもうれしい商品です。長さ0.9mm〜1.6mm、太さ(径)0.11mm〜0.20mmの4種類です。
価格:通常価格(100本)で935円。10箱以上のまとめ買いで869円(税込)/箱となり、お得になります。
貼り方について
ここまでの内容で、円皮鍼の特徴や効果、入手方法は理解できたのではないでしょうか?
ただ、実際に自分で身体に鍼を刺すとなると不安な方もいるかもしれません。
ここでは、円皮鍼の具体的な貼り方について、4つの手順に沿って解説していきます。使用方法を理解して衛生的に使用すれば、とても簡単で安全に使用できるので、しっかりと確認しておきましょう。
①患部を清潔にする
初めに、アルコール消毒などで、円皮鍼を貼りたい場所(患部)を清潔にする必要があります。エタノール等のアルコール消毒液をティッシュやコットンに付けて、患部をキレイに拭き取ります。
②容器から取り出す
患部をアルコール消毒で清潔にしたら、円皮鍼を容器から取り出します。ほとんどの場合、円皮鍼の本体シールを取りやすいように紙テープなどが付いています。そのため、紙テープの部分を持ち、容器から剥がしてください。
このとき、不器用な方や上手く取れない場合には、ピンセットを使うと取りやすくなるのでおすすめです。
③患部に置く
次に、容器から取り出した本体シールを患部にやさしく置きます。この時点で円皮鍼は刺さってないので、安心してください。本体シールを患部に置くときには、紙テープの片側を剥がしながら行うと上手く貼れます。
④円皮鍼をさす
最後に、もう片方の紙テープも剥がして、円皮鍼を患部に刺します。このとき、患部に対して垂直に円皮鍼がしっかりと刺さるように注意しましょう。鍼の真上から抑えるように刺すと、垂直に刺さりやすくなります。鍼を刺し終えた後に、チクチク感や違和感が無いかを確認し、違和感が無ければ正常に貼れています。万が一、違和感を感じた場合には、一度剥がして貼り直してください。
刺さないタイプの円皮鍼はこちら
【パイオネックス・ゼロ】商品ページ
円皮鍼の中には、鍼で刺さないタイプの商品も存在します。ここで紹介する刺さないタイプの円皮鍼は、セイリン製の「パイオネックス・ゼロ」です。鍼の代わりにステンレス製の突起が付いていて、その押圧で刺激する商品です。貼ったときの刺激も少なく、感覚が敏感な子どもや抵抗感の強い方でも安心して使用できます。テープの径は2種類(9m・12mm)あり、使用する患部に応じて選択可能です。
美容・小顔効果の期待できるおすすめのツボをご紹介
基本的に、円皮鍼は気になる患部に使用することで効果を感じられます。しかし、美容や小顔、肩こりなどに有効なツボに貼付することで、より高い効果を得ることが可能です。ここでは、美容や小顔効果が期待できるおすすめのツボを10個紹介します。お悩みがある箇所や気になる部分のツボを試してみてください。
①攅竹(さんちく)
目の周りのシワやクマ、目元のくすみ改善に効果的なツボです。血行促進効果があり、まぶたのむくみ解消や目が開きやすくなることが期待できます。眼精疲労対策にもおすすめです。
左右の眉頭(眉毛の内側)にある深いくぼみの部分、強く押すと鈍痛を感じる場所です。
②太陽(たいよう)
攅竹と同様に、目の周りのシワやクマ、目の下のたるみの改善に効果的です。また、目や口の歪み、おでこ周りのニキビや吹き出物にも効果が期待できます。そのほか、眼精疲労や偏頭痛によるこめかみの締め付けなどがある方にもおすすめです。
眉尻と目尻の中央から少し(2cm程度)外側にある場所です。こめかみより、やや目尻寄りに位置します。
③地倉(ちそう)
咀嚼するときや笑うときの筋肉にあるツボで、口周りのシワやたるみ、ほうれい線に効果的です。また、ニキビや吹き出物の改善も期待できます。
口角の外側に約1cmで、ほうれい線の延長線と交わる場所です。
④頬車(きょうしゃ)
フェイスラインのリフトアップや二重あご、顔全体のたるみやむくみ改善などによる小顔効果が期待できます。そのほか、目の歪みやニキビの改善も行えます。
下顎角(顎のエラ)より、指一本分頬側に位置する場所です。口を開くとへこみ、歯を噛みしめると筋肉が盛り上がります。
⑤巨髎(こりょう)
頬の引き締め効果によって、ほうれい線や顔全体のリフトアップ、むくみ改善が期待できます。目元のクマやシワ、たるみの解消や乾燥肌などにも効果があるといわれています。
正面を向いた状態で、瞳の中心から真下に向かう線と、小鼻の下縁から横に向かう線がちょうど交わる位置にあります。
⑥四白(しはく)
目の周辺のクマやくすみ、顔のむくみやたるみ改善に効果的で、小顔効果も期待できます。また、目の充血やかゆみ・痛み、頭痛などにも効果があるといわれています。
正面を向いた状態で、瞳の中心の真下に指2本分の位置にあります。頬骨のへこみがある場所が四白です。
⑦翳風(えいふう)
翳風はリンパが集まる近くにあり、ツボを刺激することで全身の血流が促されます。それにより、ターンオーバーが促進され、顔のくすみやクマ、むくみの改善のほか、美白効果などが期待できます。そのほか、頭痛や肩こりにも効果的です。
耳の付け根の裏側辺りと、顎骨との間にある窪んだ場所です。
⑧迎香(げいこう)
鼻周りのツボで、慢性的な鼻炎による鼻水・鼻づまりの改善に効きます。また、顔のシワやほうれい線、乾燥肌や吹き出物にも効果的です。マスク生活が続き、鼻炎やお肌のトラブルで悩んでいる方におすすめです。
小鼻の下縁の横にあるほうれい線上と、口の端の真上の線が交差する場所です。
⑨率谷(そっこく)
顔全体のリフトアップに効果的なツボです。頭の血流が促進されて、顔だけでなく片頭痛や耳鳴り、首肩のコリ解消も期待できます。また、率谷はホルモンバランスの安定化や食欲不振にも効果があると言われています。
耳の最も高い部分、髪の生え際付近から指2本分程度、頭頂に向かった位置にあります。ちょうど耳の上辺りを触るとへこんでいる部分が、率谷です。
⑩上関(じょうかん)
上関を押すことで全身の皮膚が引き締まり、肌荒れや手荒れの予防・改善につながるといわれています。また、顔の血流を良くして代謝を上げてくれるので、顔全体のむくみやくすみ、シワの解消などにも効果的です。その他にも、身体の免疫力向上や精神的ストレスへの効果も期待できます。
正面を向いた状態で、耳の穴の前にある弓上に出っ張る骨が頬骨です。その骨の上側のくぼみ部分でこめかみの少し下に位置する場所が、上関です。ツボの周りを押すとズーンと響きます。
円皮鍼のQ&A
ここまでで円皮鍼の特徴や商品、セルフケアのやり方、ツボなどはご理解いただけたと思います。最後に、円皮鍼でセルフケアをする際によくある質問を3つ紹介していきます。特に、衛生管理に関する質問を取り上げています。皆さんの気になる疑問の解消にも役立つので、ぜひ参考にしてください。
Q.どれくらいの期間を貼ればいいの?
A.円皮鍼は長期間貼れる特徴がありますが、衛生面や安全面の観点でも2〜3日を目安に交換すると良いでしょう。万が一、痒みや炎症などが生じた場合は、すぐに使用をやめてください。長く使用すると、自然に落下したり、ベタベタして肌トラブルにつながったりするので注意が必要です。また、人の身体は時間の経過に伴い刺激に慣れてくるので、徐々に効果も薄れてきます。
Q.水に濡れても大丈夫?お風呂はどうすればいいの?
A.円皮鍼は基本的には水に濡れても問題ないので、患部に貼ったままの入浴や洗顔も可能です。ただし、強くこすったり洗ったりすると剥がれやすくなるので、注意が必要です。場合によっては、鍼が変形して自身の皮膚を傷つける可能性もあります。身体を洗う時にはやさしく撫でるようにして、入浴後も擦らず軽く押さえるように拭くと良いでしょう。
Q.鍼を刺すのに抵抗があります。刺さないタイプでも大丈夫ですか?
A.刺さないタイプでも大丈夫です。子どもや円皮鍼が初めての方は、鍼を刺すのに抵抗がある方も少なくありません。そういう方には、先端がステンレスなどの突起の刺さないタイプを使用することもあります。また、セルフケアの場合でも安全に使用できるのでおすすめです。
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円皮鍼の特徴や入手方法、使い方や美容・小顔効果が期待できるツボなどについて、解説してきました。円皮鍼にもさまざまな種類があり、用途や使用するツボによって最適なものを選ぶ必要があります。
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