主な特徴
頸椎の牽引治療では、牽引角度によって牽引力が作用する部位が変わります(下表)。従来の牽引装置は上部のアームを伸縮させることにより、牽引角度を変化させる構造でした。そのため、牽引力が加わるに従って上体が前傾し、設定よりも牽引角度が浅くなりがちで、適切な牽引角度の維持が困難でした。トラックタイザーTC-C1は、チルティング機構の採用によりこの課題を解決。シートの傾きをコントロールすることで、治療部位に適した角度で牽引します。
- 治療部位
- 上位頸椎
- 中位頸椎
- 下位頸椎
- 牽引角度
- 10°~15°
- 15°~30°
- 30°~40°
牽引ポジションの設定はすべて操作パネルでおこなえます。10°~ 40°までの7段階から治療部位に応じた角度を選択すれば、シートが自動的にチルティングします。従来のように患者様ごとにアームの調節をおこなう必要もなく、スタッフの作業を軽減します。「ワイド牽引機能」により、1回の治療の中に複数の牽引角度を設定することも可能です。
トラックタイザーTC-C1の治療においては、患者様は椅子に深くもたれるだけ。リラックスしながらも安定した治療姿勢を維持することができます。
治療姿勢の安定と、チルティングによる牽引角度設定が、治療条件の再現性を高め、継続治療時によりいっそう役立ちます。
牽引ポジションは10°~40°の間で7段階に設定が可能。上位(10°~15°)、中位(15°~30°)、下位(30°~40°)の頸椎治療に対応します。牽引ポジションの設定は操作ボタンで角度を選ぶだけ。チルティング機構が牽引角度の高い再現性を実現します。
「ワイド牽引機能」により複数の牽引角度を設定することが可能です。あらかじめ入力された設定にあわせて順次角度を変えながら頸椎を牽引。各部位に幅広く牽引力を加えることを実現しました。
牽引力を徐々に高めて徐々に下げる通常モードのほか、牽引スピードが通常の半分程度の「ゆるやかモード」、設定した牽引力まで段階的に力を強める「ステップモード」など多彩な牽引モードを搭載しています。